飴
□#2 淫靡
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「そうですね。俺もこんな可愛い娘さん頂けたら幸せ者です。」
――――ドキッ
まただ。
心臓がドキドキする。
あんなことをサラッと言えてしまう京弥兄はスゴい。
「あ!廉さん、結婚したんですよね!みこから聞きました。おめでとうございます。」
廉さんとは私の9つ上のお兄。
私が12歳でお兄が21歳だ。
凄く優しくてカッコいいから自慢の兄だ。
結婚相手も中学から付き合っていた、まゆって子。
まゆちゃんにもよく遊んでもらっていた。
いま二人は新婚旅行中なので別荘には来ていない。
「ありがとう。今からお父さんは美嘉と釣りに行って来ようって思ってたんだが…みこと京弥も来るか?」
お父さんが誘ってきた。
「んー、いいや。京弥兄とお話ししたいこといっぱいあるし。」
私はあくまで自然に断った。
京弥兄にオトナ、を教えてもらうんだ。
「そうか。じゃあ、行ってくるよ。」
~~~~~そして今に至る。