story

□甘く幸せな時
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2月。
世間ではすっかり
バレンタインムードである。
街に一歩でも出れば
可愛らしいチョコや
大人っぽいチョコなど
様々なチョコが並んでいる。
そんな中、高橋美咲は
百面相をしながら悩んでいた。
ウサギさんこと宇佐見秋彦に
チョコをあげようかと
一人悩まされているのである。
一応、恋人?なのだから
あげた方がいいのか?
いやいや!男がチョコとか
ありえないだろ!いやでも....
「....う“う“〜」
「?どうしたんだ美咲。一人で
百面相なんかして忙しい奴だな」
「!!ぎゃああ!!!ウサギさん!!!」
まさかの本人登場で焦る美咲。
声を掛けただけなのに叫ばれるウサギ。
「失礼な奴だな。....何を考えてたんだ?」
「え?!い、いや!なんでもないよ!
あ!もうこんな時間!今日のお昼ご飯
冷蔵庫にあるからチンして食べてね!
行ってきます!!」
急いで出ていこうとする美咲だが、
ウサギが腕を掴み、抱き寄せる。
「何を考えてたんだ?
....隠さないでくれ。不安になる」
そんなことを言われては
美咲は黙ってはおけなかった。
「....言うから....笑うなよ?!」
「分かった」
「....もうすぐバレンタインだろ?
だからね?あげようかなって
考えてたんだ....でも、男がチョコを
あげるとか、ありえねーって....
でも、一応、恋人?だし....」
と渋々、話すとウサギは一瞬
ビックリした顔をしたが
ふわっと笑った。
「わ、笑うなっていっただろ?!」
「違う....嬉しいだけだ。
美咲が俺の事恋人って
言ってくれて嬉しい。
ありがとう美咲。好きだよ」
と告げると静かに口付けをし
しばらくそのままでいた。
「....俺も好きだよ」
「....あぁ」
幸せな時間。
今もこれからもずっと
幸せでありますように....。

end

おまけ
「....はっ!学校!!!
1時限目鬼の上條じゃん!!
あぁ!!もう始まってるじゃんか!
はーなーせー!!」
「美咲が可愛いから、離さない」
「意味分からんわー!!!!」


この後、上條こっぴどく怒られたのは
また、別の話である....。

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