愛多憎生

□池袋の池袋人達
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今日も池袋は安全だ。

私は一番安全だから今現在、池袋にいる。

いや、これは安全と言えるのか?寧ろ脳が"安全"と表向きに認知しているだけであり裏では"危険"と判断している。



まぁ、私には関係な…くもないな。





____『今入った情報によりますと、今月に入って5人目の被害者が出ました!今世間を騒がせている"笑う殺人鬼"!池袋の街はもう安全とは言えません!』



「…………」



"笑う殺人鬼"


今何かと世間を騒がせている連続殺人鬼だ。

赤目に黒髪長髪の女、凶器は世にも珍しい赤い槍で相手を突き刺し殺害する。

突き刺された相手は必ず体の何処かを貫かれ次の日には大きな穴から大量の血を流し死んでいるのだ。


だが笑う殺人鬼は3年前に池袋の町を恐怖のどん底に落とし入れ急に姿を消したのだ

事件は迷宮入りになりやっと人々の記憶から忘れさられたと思ったのだが、



「制御出来ないんだよねー。」



再びこの池袋の街に姿を表した。

そんな恐ろしい事件とは裏腹に、





「おーいそこの可愛い子っ〜♪」



 ん?


何だか左方向からテンションの高い…高校生…かな?



「はぁあうっ!!////そのきらびやかな笑顔にその美しい長い黒髪!君はまるで天使だ///!!!是非、お名前を!!!//」



「堀口名無しさんですけど?」


「名無しさんちゃん!?な、なんて可愛い名前なんだ!名前まで美しいなんてbeautiful!!!!」



「面白い人だね?(ニコッ」


「な、な、な、な、俺を見て笑った…俺を見て笑ってくれた…!!?」


「貴方の名前はー?」



「君の未来の彼氏!紀田正臣で〜す♪!!!」


と、紀田正臣と言う男の子は大通りに両手を広げ満面の笑みで私に何かを訴える


ん?


もしや私はここで乗らないといけない?

いや、いいか別に…







「堀口名無しさんです、これから宜しくね正臣君(ニコッ」


「宜しくね!名無しさんちゃん?!」
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