愛多憎生

□情報屋の秘密基地
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「何だこの殺風景な場所」


静雄に連れて来てもらったので用も無しに帰れない

さっそく私は中に入ってみた。








「………名無しさん……?…」



「………あ」



するとタイミング良くそこに寝巻き姿であろう臨也がいた。






「何で…名無しさんが居るわけ?」


「あ…静雄に連れて来てもらったの」




「シズちゃんに…」



「うん」


私が静雄の名前を出すと眉間に皺を寄せ少し機嫌が悪くなった臨也



「シズちゃんが名無しさんに俺の家をねぇー…どうゆう風の吹き回しかな?」


「私も理解不能なんだよね」


「ふ〜ん…で、此処に来たからには何か知りたいんだろ?何の用だい」


夜も遅いのに案外やる気満々の臨也に少し驚きを覚えつつも…





「別に用はないよ?」



「………は?」



本当に用は無い、ただ頭の中にふと臨也が浮かび会いたいと思えば静雄が連れて来てくれたと言う話だ。





「用がないのに何で来たの?」


「ん〜…臨也が頭に浮かんでて会いたいと思ったら本当に会えちゃったみたいな?」



「………」



そう私が言うと臨也は少し目を見開きすぐに笑いだした





「ははは!君はやっぱり面白い!今日は泊まっていきなよ!」


「…え、泊まっていいの?」



「あぁ、部屋も空きがあるからね?」
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