愛多憎生
□夜中の徘徊
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人間と言うものはつくづく興味深いものだ。
『や…やめろッ…か、金は…ッ…!!…?』
"死"が迫ると我を忘れて放心状態になる奴もいるし、命乞いをする者もいる。
だが、私には関係ない。
深夜の薄暗い通りに降りかかる真っ赤な血ふぶき
自分の制服にもふりかかる…
あぁ、1度死んでみたいなぁ。
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〈田中太郎〉:見ましたか?今朝のニュース?
〈セットン〉:私もYahoo!ニュースで通知が来ました!
〈バキュラ〉:今回は池袋じゃなくて新宿でしたね!
〈田中太郎〉:殺人鬼って本当に怖いですよね…
〈罪歌〉:新宿ですか…
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「………」
朝のチャットルームを拝見しながら朝日を見る
皆結構早起きなんだな。
新宿でそうそう騒がれているニュースの源はもちろんこの私だ
昨日臨也に散々色々やられた後に夜を街を散策したらこの有り様
相手はかなりの悪徳業者で裏世界では有名な手配人だった。
「あれ……起きてたの…」
「今起きた、臨也お腹空いた。」
昨日散々動き回ったからお腹が空いたのだ。
臨也が手加減なしに責めてきたせいで意識が飛び気付けば深夜2時を回っていたので慌てて殺しに行って帰って来たのだから。