愛多憎生
□ヤキモチは時に純粋
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「珈琲で」
実は、勢いで見付からずに抜け出した私。
だが、どうも自分の心情に理解出来ない
あの子に妬いた事は認めよう。だがそれ以前に臨也対してあんなにも独占欲があるとは驚いた。
「ばっかみたい…」
臨也の仕事は普通じゃないからいろんな人からの接触が許される
その中でもやっぱり綺麗な人はいるわけで…心の何処かで心配する自分がいるものだ。
臨也から離れて既に6時間が経過しようとしている
ついでにさっきまで昼間だったのに気付けば夕方の18時だし
でも、今日は絶対家に帰らないから。
そう思いながら私は側にあった珈琲を飲んだ。