非望と翼

□再会の狼煙
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壁側について、らしくもなく、つい呆然としてしまった
やはり壁は壊されていたのだ。しかし、その部分を巨大な岩が塞いでいる


「…なんだ、これ…」

こんなもの人の力でできることじゃない。
できるとしても、1日でなんて到底無理な話だ。

立体機動装置で上に跳ぶと、2体の巨人がいた。
その真下を見ると、人が、いる

「!!」

すぐに2体のうなじを切り飛ばす。
倒れた巨人の上に立って、振り向くと


「……お前たち…?」

昔の面影を残したあの3人が、いた。


再会の狼煙


扉を勢いよく開ける。
僕が呼ばれたのは、まあ、例の単独行動の件なのだが。


「…エレンに会わせて。
エルヴィン、リヴァイ」

「お前はまだ反省が足りていないようだな」

「単独行動は慎めと何度も言っているだろうジス。
毎度毎度…巨人に襲われない確証なんてないんだぞ。」

「………」

「テメェ、あのガキ共と知り合いだそうだな」

「!」

「牢獄にいるくせに喚きやがって、
ほとんどジスに会わせろしか言わねぇ。
そんなお前らが今面会したらどうなる。
私情が入って話がややこしい事になるだろうが。」

「………わかったよ。
…ただし、頼んだよ、2人とも…」

そう言い残して、部屋を後にした
ああ、とても心配だ。
そしてその予感は


「エレン…!」

的中した。

「ジス!!」

やっとまともな再会ができたと思ったら、エレンはぼろぼろだった


「…よく耐えたね、エレン。強くなった。」

そう言いながら頭を撫でてやると、エレンは恥ずかしそうに「当たり前だろ…」と呟く

「いい子だ。
…それにしても、まさかエレンだけでなくあの2人もいるなんて…ああ、いや、予想できたことか…
…上位10名にも入ったそうだね、凄いじゃないお前たち」

「いい加減頭撫でるのやめろって…!」

「あれ、思春期かな」


手を離すと、話を終えたリヴァイに部屋の外に連れ出された
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