非望と翼
□終わりと云うのか
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生け捕りになった女型の巨人は、どうやっても氷に阻まれて傷がつけられない
どころか、辺りから巨人が集まってきている
「…チッ」
「ジス、あまり体力は消耗するなよ」
「わかってるが、エルヴィン…これは…」
そのうち1体が、女型の足に喰らいつく
そこでようやく、僕とエルヴィンは理解する
「エルヴィン!」
「全員戦闘開始!!女型の巨人を死守せよ!!」
「…いや…」
死ぬつもりか?ここで?
いや、僕たちに情報を与えるくらいならこいつは自害するだろう、
「…本当に…死ぬのか?」
「…ジス?」
「…っ…あの蒸気のなかに突っ込んでいったら…さすがに危険かな。
エルヴィン、わかるだろう…
あの中に、人間の死体は転がっているかい?」
「!!!」
「そういうわけだよ、
…エレン達と合流する。ここは任せたよ」
「ジス!」
「補給は間に合ってる!」
「…っ!リヴァイ、すぐに補給しジスを追ってくれ!」