BOOK@

□新時代編K
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Z率いるNEO海軍がファウス島を目覚めさせてから1日経たずして海軍本部で緊急の会議が行われていた。

「海軍のすべての力をもって、ZとNEO海軍を追跡しろ。ダイナ岩を取り戻し、徹底的に正義を実行するんじゃ!!」

映像伝電虫が切られ、本部の将校クラスたちも元帥室から立ち去ろうとした時だった。
突然部屋の扉が開かれ、皆が一斉に注目する。

通信係か何かがNEO海軍の動きを伝えに来たのかと思ったのだが、現れたのは黒いワンピースを着た小さな女の子だった。

「お嬢ちゃん、どうやって入ってきたんだい?」

「どいて」

ブランニューが優しく問いただしたが、その女の子は冷たくあしらい迷いなく元帥・サカズキのもとには向かった。

「今すぐZの狙いとNEO 海軍の情報を教えて」

「何じゃこのガキは?」

「一体どこから来たんだい?」

こんな女の子1人海軍本部に来る事自体あり得ないが、何故Zの名前を知っているのか?
そして、何故NEO 海軍の事を知りたがっているのか?

一様に不思議がる中将たちであったが、サカズキ、ツル、黄猿は何かを警戒するかのように目を離さなかった。

「もう一度だけ言う。Zの目的と、NEO海軍の情報を教えて」

「こんな子供が何でZの事を知ってるんだぁい?」

「貴様何者じゃ?」

サカズキがそう言うと、その場にいた全員が警戒し始める。

「船長!!勝手に行かないで下さい」

息を切らせながら元帥室に現れた、誰もが見慣れたマシューだった。
そして、彼から放たれた『船長』と言う言葉にその場に居た全員がサカズキを睨み付けている女の子を見る。

「まさかとは思うが、あんたアズリアかい?」

「うっ・・・・」

「お〜・・・・」

「「エエェェーー!!」」

あの最凶の海賊がこんな可愛らしい女の子に!?
と、言わんばかりに全員が驚きを見せた。

ツルは何があったか察知し、額に手を持っていき深い溜め息をついた。
黄猿はと言うと、落ち込むどころか目をキラキラ輝かせながらアズリアに近づくと抱っこし、周りの目など気にせず頬擦りした。

「可愛いねぇ〜」

「ヒゲいたい〜」

「一度子供の姿を見たいと思ってたけどねぇ〜。まさかこんなに可愛いなんて〜」

黄猿の周りにハートがいっぱい飛び交ってそうなくらい幼いアズリアにメロメロだった。

「そうだ、わっしの部屋にクッキーがあったから一緒に行こうかねぇ?」

「だけど、Zの情報が・・・・・・」

「部屋でゆっくり話してあげるから行こうねぇ〜?」

こんなに子供好きだったけ?
そう周りが思うぐらいに、子供の扱いが上手い黄猿に驚いていた。

黄猿、アズリアが出ていった後にツル、さらには遅れてサカズキが出ていった。
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