BOOK@

□新時代編K
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海軍本部を出発して3日、セカン島に到着したがZの姿もNEO海軍も見当たらなかった。

「見当たらないか・・・・・・」

「ですが、次に狙うとしたらここですからね。じきに現れますよ」

「温泉にでも行こう」

そう言って1人で温泉施設に向かったアズリアは、考え事をしながら歩いていたため前を良く見ずに何かにぶつかってしまった。

「いっ、つぅー・・・・」

「あっ!!ワリィ!!大丈夫か?」

「えぇ・・・・」

ふいに体が浮いたかと思ったらその人物は丁寧に立たせてくれた。
お礼を言うべく顔をあげると、麦わら帽子をかぶった青年だった。

「おいルフィ!!何やってんだ?」

(麦わら!?何でここに?)

「ワリィワリィ。じゃ、気を付けろよ」

「あっ!!ちょっと!!」

何故ここに居るか尋ねるべく引き止めようと声を掛けたが、男湯に消えていった。

急いで子伝電虫を取りだし、部下数名を呼び出して男湯に行かせ何故ここに居るのか探らせた。

「様子は?」

『普通に風呂に入ってますよ』

「ただ観光に来たわけじゃないんだから、ちゃんと盗み聞きして」

『へーい』

先に温泉から上がり、外でアイスを食べながら子伝電虫に話しかけていると、心配したマシューが現れた。

「部下を使って何をしてるんですか?」

「ちょっとね〜」

『船長!!どうやら麦わらもZとやり合ったようです!!』

詳しい話しは分からないが、アズリアたち同様襲撃されたとみれる。

「麦わらもここに?」

「Zを追ってきたのか、たまたまここに居るのか分からないけどね」

「これは『偶然』なんですか?」

「『偶然』なんかじゃないよ、これは『必然』」

どこか楽しそうに話しをするアズリア。

「そろそろ上がってきていいよ」

『へーい』

「船に戻るよ。島の反対側に移動だ」

マシューと共に船に戻ったはいいが、温泉に行った部下たちがいっこうに戻ってこなかった。
何かあれば連絡してくるだろうと思い、出航させようとした時身支度もままならない部下たちが慌てた様子で帰ってきた。

「せっ、せっ、船長!!たっ、たっ、たっ、たっ、大変ッス!!」

「どうした?」

「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、お、あお!!」

「あお?」

「青雉が!!」

「居たの?」

首が千切れるほど何度もうなずく。
このタイミングでの奴の登場となると、もしかしたらZはもうこの島にいる可能性が高い。

「手遅れかもしれないね」

「何の事ですか?」

「この島だよ・・・・・」
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