BOOK@

□海軍本部編A
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ようやく海軍本部に着いたアズリアと黄猿。
マリンフォードに海賊船は入港出来ないと連絡があり、仕方なく島の裏側に船を停泊させ迎えの船に乗り返え一週間振りの地面に足を着けた。

黄猿に連れられセンゴクが居る部屋に向かう。
途中すれ違う海兵たちからは殺気混じりの眼差しでジロジロと見られる。

「あぁ、視線が痛い」

「仕方ないですよ、我々は招かれざる客ですから」

仕方なく後を着いて行くと黄猿はある部屋の前で止まる。
丁寧にノックして中に入ると、アズリアにも入るよう促しマシューとともに中にはいる。

「只今戻りましたぁ。」

「ご苦労だったな黄猿。今から七武海を交えた会議がある、お前も一緒に来い。」

「わっしは構いませんが、彼女はどうしますぅ〜?」

センゴクが振り返ると全身黒のスーツに身を包んだアズリアが立っていた。
その姿に驚いたものの、直ぐに厳しい顔付きになりアズリアの前に立つ。

「その姿を再び見ることになるとはな……………」

「そう?」

「あまり見たくなかったが……………まぁいい、一緒に来い」

来て早々ゆっくり話す暇などもなく、センゴクは到着したばかりの黄猿とアズリアを連れて会議室に向かう。
会議室に近づくにつれ、何やら言い争っている声が聞こえてくる。

センゴクはまたか・・・と、頭を悩ませる。
毎度の事ながら、七武海が全員揃うと必ず何か問題を起こす。
それに大将の一人を加えれば、センゴクですら止めるのは難しくなる。

「止めんか貴様ら!!」

ドン!と勢い良くドアを開けて仲裁に入る。
黄猿の後ろから中に入ると、ピンク色の服を着た大柄な男と、鋭い目をした黒い服に黒い刀を背中に差した小柄な男が睨み合いをし、更に大将らしき人物の1人が身体からマグマらしきものを出して構えていた。

他の連中ときたらそれを興味なさそうに傍観していた。
約一名は笑いながら煎餅をかじりつき見ている。

「遅かっのぅセンゴク?」

「すまんな、2人を待っていたもので」

全員の視線がセンゴクの後ろにいる黄猿とアズリアに向けられた。
ガープ、つるは直ぐに視線を戻したが大将2人、七武海のメンバーはジッとアズリアを見つめていた。
警戒しつつ全員席に着くと空いた席にアズリアとマシューは座る。

「皆揃ったな?」

「黒ひげがまだだが?」

「奴はインペルダウンに向かった」

そこからは、明日の作戦内容と配置の確認など簡単なものだった。
あっという間に終わった会議だったが、どうやら本題はここからだったらしくタバコを吸っていたアズリアにまたしても視線が集まる。

「それでアズリア、まさかお前たち2人だけとは言わんだろうな?」

「ふぅー・・・・そんな訳ないでしょ?今各地に散らばっている隊長全員を召集している最中だ。明日には間に合うだろう」

「隊長全員・・・・・か、それは心強いな」

2人だけで行われる会話。
ガープ、つる、そして黄猿を含めた4名しか話しの内容は理解できていない。
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