ETCETERE

□好奇心
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俺が山ぴぃの家に遊びに来た時だった。

「宅配でーす!」

「あ、はーい!ごめん斗真、出てくる」

「おうっ」

特に何をしていた、って言うわけではない。
ソファに座ってテレビを見たり、音楽聴きながら雑誌見たり、だらだらして
俺達二人共休みを満喫していた。

休みを満喫するだけなら自分の家でいいと思うかもしれないけど
なぜかしんみりとした自分の家よりも
誰かと一緒にいるほうが落ち着く。

まぁ、山ぴぃが今日仕事だったら
多分俺は一日中寝ていただろうけど

「ふぅ、やっぱここが落ち着くわ」

なんてひとりごとをこぼすとダンボールを持って難しい顔をする山ぴぃが帰ってきた。

「なぁ、これみて斗真、」

「んー?…赤西くんから?」

ダンボールに書かれた赤西仁の文字
何送ってきたんだろ

「…開けてみよ、生物ではないだろうし」

カッターを、ビーッとひきダンボールを開く山ぴぃ

俺も中身が気になって箱の中身を覗きこむ

「あ…ちょっとまって…ふぇっ…
っくしゅ!」

「!?」

山ぴぃがくしゃみをした時反動で少し
箱の中身が見えた。

「や、山ぴぃ…ちょっと、その中身…」

ズビ、と鼻をならす山ぴいが
首を傾げてたずねた。

「中身?まだみてないけど」

また中身を開けようとする山ぴぃを全力で止めにかかる

「ちょちょちょ!たんま!」

「なに!?急に」

「…先に見ていい?」

「えー、…いいけど」

しぶしぶ承諾した山ぴぃは
箱をスッと俺の前に差し出してくれる。
俺はその箱を恐る恐る開けてみる。
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