仁亀

□yes or no?
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「…は?」

こいつ…急になんちゅうことを…
てかまず俺明日も仕事あるし
仁にいたっては明日ドラマの撮影だっつってたし
無理だろ…!

「…やだ」

「やだ」

「は!?」

拒否権なしかよ!

「やだって…、お前明日仕事だろ?


「だってしてーんだもん、」

「いや…だから、」

「かめはさ、したくねーの?」

「…え」

なんて答えりゃいいんだよ…

すぐに答えることができなくて俺は黙った

やっべ、顔すっげー熱い…

仁がじぃっと俺の方を見てくる

俺は顔を見ることができなくて
ぷいっとそっぽを向いた

そりゃ…俺だって……

したいか、したくないかでいえば

たぶん…したい

キスだってしたい

愛して欲しいってそりゃ思う

けど、やっぱり

「む…り…」

「ほんと?」

「や、だから…」

もー!こいつ話し聞けよ!

「だって、かめ自分の顔見てみ?」

仁は手鏡を俺の方に向けた。

「…ちが!これは!」

俺はとっさに否定した

自分でもびっくりした

顔が熱いとは思ってけど俺の顔は思ったよりも赤くて耳まで真っ赤だった
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