仁亀
□いつの間にか
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いつだって仁のお守りは俺だった。
幼稚園の時だって、
ホイホイ誰にでもついていこうとする仁を引き止め
小学校の時はケンカばっかりする仁の手当をしたり、仲裁に入ったり
中学の時は悪さばかりする仁を叱り
高校の時はグレて道を踏み外しそうになった時は思いっきりぶん殴った。
今思えばあの日から何一つ変わらない
優しい性格で人を疑うことを知らない
あと変わらないとすれば課題やノートをテストのたびに写させたくらい
いつだって俺があいつのお守り役
俺があいつを守るのは当たり前
でも違った。いや、
変わったのか?