仁亀

□来訪者
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そしてなんやかんやでかめんちの前まで来た。

「まじでいくの?」

「だって、気になんじゃん?とっ捕まえて自慢したいじゃん!」

「…ろくなやつじゃねぇ、かめ?どした?鍵開かないのか?」

「うん、なんか…」

この時点で少しホラーだ

少し帰りたくなってきた。

「もー、ちょっとかせよ」

ぴぃが鍵をぶんどり手荒にガチャガチャと鍵をひねるが一向に手応えがない。

「あれ?…てかこれさぁ」

ガチャンと扉がすんなりと開いた。

「…まぁよくよく考えれば慌ててる人間が律儀に鍵かけねぇわな」

「…ごめん」

ようやく開いた。もとい、開いていた玄関を突破してとうとう風呂場に到着

「いよいよか」

「開けるぞ…」

引き戸になっている扉に手をかければ、中から何かゴトン!と鈍い音
きっと中で何かが落ちたのだ。

「ちょっ、かめ、先行って」

「はっ!はぁ!?山ぴぃが見たいって言ったんじゃん!早く言ってとっ捕まえてよ!」

「いや!まさかマジで落ちると思わねぇじゃん!?仁!行け!」

「結局オレかよ…」

あまりこういうものを信じなない方な俺は一気にドアを開けた。

「俺やっぱ無理!!!!」

「あっ!逃げんな家主!」

一気に二人が消えた。戸を開けた俺は一人取り残された。

「ったく…」

中ではタオルやら服やらが散々に散らかっている。おまけにかめのパンツまで

「あ、これあん時のパンツだ」

あの時とはどの時でしょうか

ご想像にお任せします。

「あれ、なんでこんなもんついてんだ?」

「じっ仁、どう?」

「なんかいた?」

少し遅れてひょこひょこと二人が出てきた。

「てか、俺のパンツ持ってなにしてんの…」

「えっ?あ!や!ちがっ、変な意味じゃなくて!」

「うわっ!仁マジかよお前!亀梨さん!ポケット確認しなくて平気っすか!?」

「ちがぁーう!ほら!見てこれ!」

ばっ、とパンツを広げると小さな泥のようなものがちらほらと

「なんで泥?」

「だからそれを見てたんだって」

「わかったからパンツ返せっ!」

バッと手のひらからパンツを奪い返すのとかめが悲鳴を上げたのはほぼ同時だった。

「うひゃあああああああああ!!!!!

なっ!!!なんか今!!!背中っ!!!

動いてる!!やばいやばいやばい!!!!なにこれ!!?」

「えっ!?なに!?」

「仁!まずいぞ!かめが取り憑かれた!
亀梨選手大ピーンチ!さぁ仁!
にんにくだ!あと十字架を持ってこーい!」

「それ吸血鬼だ!」

「ふざけてないで助けろ!ひゃんっ!

やばっ…ちょっ…まっ、ぅぐっ…」

さっきまでの反応とは違い明らかに艶めいた声を出すかめ

盛る俺

「かっ!かかか!亀梨せーんしゅ!
非常にエロい!どうしたぁ!」

「なんかっ…!入ってるっ!なんか中入ってる!」

「アウトオオオオ!その発言アウト!!よい子が見てる!!」

「っあ!…もっ、早くのけ…!」

「赤西さん!?さっきから動いてないけど平気か!?」

「いっただっきまぁーす」

ふらふらとおぼつかない足元でかめに近づきそのまま
ちゅーっと、ね、ちゅーっと

「んっぐ!んん!!んっ!!」

「馬鹿やろおおおおおお!!!!

離れんか馬鹿!落ち着け!落ち着けー!仁の性欲たち!」

その時かめの首元から黒い何かがシャッ!と飛び出た。

「あ!なんか出た!無事か亀梨選手!?お前はさっさと離れんかっ!」

「いてっ」

パァン!と叩かれて正気に戻った。

あれれれ、俺は今まで何を?

「亀梨!しっかりしろ!おーい!」

そして手にはかめの手首をしっかりと掴んでいる。

そしてフニャフニャになったかめが目の前に

「かめぇ!!?どうした!!」

「お前がやったんだよ!!」

今日はよくぴぃに叩かれる
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