偽りMarionettista
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『はぁ?幹部が連続逮捕だと?』
新聞を読んでいた俺は一つの記事に目をつけた
少し前構成員の1人、ジャンカルロが逮捕されたのは知っている
構成員の1人や2人、逮捕されようがされまいが特に支障はないのだが…
「はい、つい先日逮捕されたようです」
新聞を持ってこさせた1人の部下は信じられないとでも言うかの口調だ
俺もいまだ信じられねぇんだが…
まさか…ハメられたとでも言うのか?
『…至急情報を探れ、ハメられた可能性がある』
「はい」
部下が部屋から出て行ったのを確認すると同時に立ち上がり、ある部屋に向かった
2回ノックをして部屋に入る
「ん?どうした?そんなに慌てて」
『どうしたもこうしたもないでしょう?幹部が全員逮捕されたんですよ?!』
のんきに声を掻けてきたのは、カポ・アレッサンドロだ
「あぁ。そのこと、か…」
『この情報は新聞に取り上げられているほど、知れ渡ってるんですよ?もしGDの奴らがっ…』
こんな大チャンスを見逃すほどGDもバカではないだろう…
『一刻も早くどんな手を使ってでも幹部を此処へ連れ戻すべきです』
「それならもう手を打ってある」
『え…で、でもどうやって…』
「心配するな、彼奴ならやってくれるさ」
『…まさかカポ…ジャンカルロに…ラッキードッグに賭けたとでも言うのですか?』