彼女が小人になりました
□こんなことって
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「名前?ちっちぇぇ…」
『わ、え、これ、どういうことなの!?』
俺は何故か目の前の状況をすぐに理解できた
名前が縮んだ
普通ならビックリするんだろうけど
…だってこれは夢だ、夢なんだ
夢にまで名前が出てくるとか、どんだけ好きなんだ…!!!
『ね、ねえ文貴!!
なんで私、
こんな…どういうこと!!!』
名前が俺の指にしがみついてあたふたとしている、
かわいい
「フヘへ、大丈夫だよ名前〜
これは夢なんだよ、ゆーめっ!」
名前は一瞬キョトンとした
次の瞬間、俺は手の甲に痛みを感じた
名前が、小さな名前が手の甲を、つねった…
いや、両手で握った?のだ
「いてぇよぉ!!
なにすんだよー!」
『だから、夢じゃないの!!』
「何いってん…
あ、」
俺は、今、痛いって言った
確かに、痛いんだよ
痛い=夢じゃない=現実
「っぇぇええええっ!?!?」
家全体に俺の叫び声が響いた