とらいあんぐる

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「なまえ、どうしたの?」



『話しかけないでオーラ〜…』



「まあ確かにそんなオーラ出てるけど…
なんかあった?
…阿部?」





ピク、となまえの肩が動いた





あー、とうとう自分から阿部の名前を出してしまった、と後悔






『…1キロ太りました』


「え?」


『浴衣…着るのにぃ…』






また机にうなだれたなまえ。





「太ったようには見えないけど?」


『男子には分かんないんだよ!女子の1キロの重さが…!』


「なんだそれ」







なまえは痩せ型だと思う




腕とか、俺と並べると何回りも細いし、



クラスの女の子達と比べても細いと思う









女の子って、難しいんだなぁ








『明日なのにぃ!!!!!』




頭を抱えてうりんうりんと暴れるなまえ。





「まあ落ち着いて」


『うにゃぁああああ…』



うりんうりん





「え?みょうじ何してんの?」




前の席から巣山が歩いてきた




「なんか、太ったらしいよ?」



『こら!!言うな!!』



「じゃあみょうじはダイエット中か…

せっかくこれみんなで食べようと作ったんだけどな」



巣山が俺の机にタッパーを置き、蓋を開ける




「お!スイートポテト?
うまそ〜〜っ!」



『ふぁああ!!!
美味しそ…』



「近所の人にサツマイモもらったんだ」


「ほんと、巣山は料理うまいね〜
食べていい?」


「おう、感想聞かせてくれ」


「いっただきまーす
…ん!うめえ〜〜っ」


『やめてぇ!食べたくなる!!』


「みょうじも食べればいいのに」


『ダメなんです…ダメなんです…ダメなんです…』


「元はイモなんだし、食べても大丈夫なんじゃないのか?」


「そうだよなまえ
元は野菜だよ
あー!ほんっとにうまい!」


『イモ…野菜…』


「どうぞ、召し上がれ」


『イモ、野菜、大丈夫


いただきます!!!
お、おおおいしいっ!!!』





「「はい、デブの元」」




『っな〜〜っ!?!?!?』






 
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