短編

□くせっ毛(水谷)
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窓際の席で窓の外をボーッと見つめる水谷。




いや、寝てるな、これは




そのうち怒られるぞー




「じゃあ、次の文を

水谷、読んでくれ」



ほーれ、言わんこっちゃない




「…?水谷?
…コラ!また寝てんのか!!水谷ィ!」


「はひぃ!!!」ガタンッ


『ブッ』



寝ぼけて立ち上がる彼の姿に思わず吹き出す。



クラス全体にドッと笑いが起こった





当の水谷本人は、へ?へ?とキョロキョロしている



『水谷、当てられてる』

「えっ?そうなのっ?
怒られたかと思ったのに!」

「いや、先生は怒ってるぞ!怒ってるに間違いはないぞ!」

「はひー、すんません」





ヘラヘラと謝る彼の頭が揺れるたびに
髪の毛がフワフワと動く




『かわいい…』

「え?俺が可愛いって?」

『…!!は?違いますぅー』

「またまたぁ〜
俺はね、名前のそのツンツンしてるとこ可愛いと思うよっ!」

『は、はぁ?…もー、うるさい…』



ニヘヘェと笑う彼を横目に見ると


髪がフワフワと動いていた





やっぱ可愛い

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