短編

□ヒーロー(田島)
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「おりゃー!!
必殺、デコピン!!!!」


『痛いぃぃ…!!!!
…って言うとでも思ったかぁ!!』





「おい、お前らうるせーよ」






昼休み、


戦っている私と田島に呆れている泉





「た、田島くん!苗字さん!
が、がん、ばれ、!」




三橋はキラキラとした目で私達を見ていた




「泉もやるかー??
お面あるぜ!!」


「いーよ、めんどくせえ」



『ふっふっふ!
かかってきなさい、イズミーナ!!』


「んだよ、イズミーナって
だっせぇにも程があるだろ」


「名前は強いから気を付けろよ!イズミーナ!」


「だからイズミーナってなんだよ」





『さあ来い!イズミーナ!!』





私が泉の前で仁王立ちをする








すると、ハァと溜息をついて私の方を向いた














「必殺、スカートめくりー」








ブワッと私のスカートがめくれ上がる










瞬間、顔が赤くなるのを感じた









『…い、いいい泉!!!!!!
アホ!!ボケ!!バカ!!』




「勝った勝ったー」




「…うっあっ、おっ、あっ…」




ニィっと笑う泉


と、私以上に真っ赤になって慌てる三橋







「コラ泉!!三橋!!
名前のパンツ見ただろ!!」







こ、声デカイわバカ!!!!!








「見てねーし、見たくもねーよー」




「お、わっ、お、俺は!見て!ない!!」




「名前のパンツ見ていいのは俺だけなんだぜ!!
まあその中も見て…ムググググっ」


『いい加減にしなさいバカ田島!!』






私は田島の口を押さえながら足で体を締め付けた








「学校でイチャついてんなよバカップル」



『イチャついてませんからね!!』


「じゃあもっとイチャイチャしようぜ!保健室いこうぜ!」


『アンタは黙ってなさい!!』



「なんでだよー!!
俺、名前のことアイシテルのに」



『…っはぁ??』



「名前は俺のことアイシテんのー??」






ズイッと目の前に迫る田島






『あ、ああああ、愛してるよ、バカ田島!!』


「よぉーっし!!
保健室行こーぜ!!」


『ふざけんなぁ!!!』


















「なんだよ、この蚊帳の外感」



「…お、俺は、な、何も、見て、無い!!!」







 

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