小説
□着物と着物
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「…おい銀時ィ…」
静かに怒る高杉は…抜刀して今にも飛びかかりそうな勢いだった。
ここは万事屋銀ちゃん。俺はいつもと変わらない1日を過ごしていた。
そして、いつ来るか分からない高杉の為に湯を沸かしていた。
んで、腹減ったと思って俺はおはぎを作ろうとした…のが間違いだった。
そう、晋ちゃんが来た。
まあここら辺は予想内だったわけよ。
問題は次だ次。
取り敢えず茶をだして、おはぎを運ぶじゃん?
運んだ時に悲劇は起こった。
床にビー玉が落ちてて踏んじゃったのよ、銀さん。
痛いの分かる?
そうそう、ゴリって…。
痛くて飛び上がっちゃってさー…そんで気付いたの
おはぎがあるお盆…投げた。
運がめちゃくちゃ悪かったんだろうね、晋ちゃんに命中したよ、ホントに、スパーンと。
晋ちゃんの着物?そりゃあもう、餡子とお茶でぐしゃぐしゃよ。
まあ、ちょっと美味しそうだけどさ。
晋ちゃん…超怒ってる…。
「おい銀時ィ…ビー玉踏んだのは不運だ、そしてその痛みに耐えられなくて盆をひっくり返した…これもまあ、許してやる。でもなぁ…餡子プレイはいくら何でも許せねぇ。」
「何で!?ムラムラするじゃん!!晋ちゃん食べれてしかも甘いって天国以外の何でもねーだろが!」
銀時の変態な所が目を覚ました。
「そんな事より着物が気持ち悪い…」
「…」
「…何だこれ」
「何って…銀さんの着物」
高杉の着物洗濯なう☆
やべえこれはこれでムラムラするとか思いながら銀時は理性を保った。
「…鼻血出てる」
「えっ、まじ、ティ、ティッシュ取って!」
銀時が鼻血を処理してる間に、高杉はその着物の鼻にあてて、静かに息を吸った。
(銀時の匂い……)
目を瞑って静かにまたその匂いを感じた。
(え、何アレ、可愛すぎない!?デレ?デレだよねアレ!?)
銀時の鼻血は暫く止まらなかった。
終