小説
□高杉君に惚れる時
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高杉晋助、それは鬼兵隊総督、テロリスト、捕まえるべき相手…
そんな奴に俺、土方十四郎は…惚れてしまった。
どうすればいいんだァァァァァァァ!
〜in☆万事屋〜
「いやどうすればいいとか聞かれても知らねーからね、大人しく仕事辞めろしか言えねーからね」
屯所内には当然だが相談相手はおらず…万事屋に相談してしまった。
まあそうだよな…そうするしか無いか…惚れたからには…
「まあ取り敢えず惚れた経緯について話してくんない?会ったことあんの?」
銀時は至極どうでもよさそうに耳をほじりながら言った。
「いや、会ったことはない…覚えてるだろ?トッシーだ、トッシーのせいだ…。高杉の手配書を見た瞬間、“綾波レイ…!包帯は逆だし色々違うけど綾波レイみたいでござる!”って言い出してよ…それに…のまれちまった訳だ…」
「何それ気持ち悪…」
「気持ち悪い…俺もそう思ってるよ…あああー消えたと思ったのに…残ってたとかまじねーよ…」
土方はとうとう頭を抱え込んでしまった。
そして何かござるとかあああとか言いながら頭を振っていた。
「………悪ィ、トイレ、行ってくんな」
銀時は居心地が悪かったのか、席を外した。
やがて土方は顔をあげ、高杉を思い出してテーブルに頭をぶつけた。
つづく