小説

□終わらない
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「何だよ…意味わかんねーよ…必要ねぇだろ…」

「まあ落ち着けよ…」

土方はジュースを飲みながら高杉を宥める。

今日は、沖田と土方と高杉で課題をやるという約束をしていたが、沖田が急な用事で来れなくなった。

そう、2人きり。

2人きり!

「(なんちゅー状況だよ…こんな奴と2人きりって…)」

「土方?」

「えっあっああ!何だ?」

いきなり声をかけられ変な反応をしてしまった。

「ククッ…何て声出してんだよ…」

「あぁ…すまねぇ」

「気にしてねーよ、ここ分かんねーんだ」

近くにある横顔。

きめ細かい肌。

絹のような髪の毛…。

「(ふざけんな耐えられねぇぇぇぇぇぇぇ!)」

土方にとっては地獄だった…。





その後

土方の家の近くの公園に高杉と沖田がいた。

「どうでしたかい?土方は」

「あ?真っ赤になってた」

高杉は盗撮した土方の写真を見せる。

「これはいいや、笑えまさぁ」

「だろ?笑いこらえんの大変だったんだからな?」

2人は笑う。

しかし、高杉の頬は少し赤に染まっていた。

「(あんたは照れ隠しが下手ですねぃ)」

密かに思う沖田だった。


おわり

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