小説

□体育の時間
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1段と冷える日。

俺達のクラスは、体育があった…。



「ぶああぁっくしょい!!」

「うるせーぞ銀時。」

「仕方ないでしょ…生理現象ですぅ」

ジャージの下を忘れてしまった俺は、上ジャージ下体操服というかっこ悪い格好をしていた。

対して高杉は…。

「可哀想にな…さっむそ。」

羨ましすぎる…。

ジャージが上下揃っている…。

しかもちょっと大きめなのか、掌が隠れていた。

「あれ、アンタジャージ忘れたんですかい?」

ドS王子だ…。

こいつもまたしっかりと上下着ている。

暖かそうだなー。

「ジャージの下かよ…。気の毒にな。」

「黙れハゲ」

「何で俺だけェェェ!?」

何かコイツはウゼェ。

そんな事をしていると…

「ちょっ!総悟!冷たっ…やっやめろよ!」

「首筋か?首筋がいいんですかい?」

「冷たいって…あっ!だから…!」

な、な、な…


「「何やってんだァァァァァァア!!」」

俺と土方、一緒に叫んだ。

「何ってイタズラでさぁ。ちょっとした遊びですぜ」

「遊び…?寒いからやめてくれ…」

ドSスマイルを浮かべる沖田と疲れたような高杉。

くっそ…俺も高杉に触りたい…。

「銀時?」

そんな俺の気持ちを知らない高杉は俺に普通に近付く。

ああああ!やめてくれ!!

ムラムラする←

「もう始まるぞ?」

そう言うと、俺の手を取って引いた。

「早く」

うん、俺。

高杉大好きだわ。

寒いのに、高杉の頬は赤かった。






「土方さん、やっぱアンタには高杉は勿体なさすぎまさぁ」

「何でだよ。俺がアイツを奪う。」

「ざんねーーん。高杉は俺のでぇーす」

「うわっ!いつからいたんだよ!」


「お前ら早く来いよー!」


目を合わせ、フッと笑う。

じゃあ、アイツを掛けて…。



おわり

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