小説
□守ってあげる
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その日は、冬の少し前にしては暖かかった。
その温度は眠気を誘ってくる…。
どうしようもなく俺は、仕方が無く授業をサボったのである。
までは、順調だった。
俺は屋上に行ってしまった…
そこには…
風紀委員の敵(?)、銀魂高校最強の不良と謳われる高杉晋助が俺と同じく授業をサボっていた。
しかも寝てる。
(俺と考えてる事一緒じゃねーかい…)
仕方ない…ここは引くか…。
そう思い、ドアを閉めようとした。
「…誰だ?」
閉めようとしたその時、そいつは起きてしまったのだ。
「…不幸だ…」
「は?」
心の声が漏れた…盛大に。
「…風紀委員の…沖…沖…沖野?」
「沖田でさぁ。アンタこんな所で何やってんでい」
高杉は一瞬ぽかんとした顔になるが、すぐにニヤリと口元を歪めた。
てか、名前覚えろよ。
「お前さんと同じだろうよ…」
「はぁ…」
本当に考えてること一緒だった。
「サボリに来たんだろ?なら見逃せ。俺は寝る」
「へいへい、ご勝手に…」
俺は壁にもたれ、もう既に寝息を立てている高杉の横顔を見ていた。