小説
□守ってあげる
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「おい、起きろ、起きなせー、おい、おい」
「…ぁ?」
揺さぶられる感覚と声に目を覚ます。
「どんな夢見てたんですかい?」
「…」
「はぁ…」
言える訳ねーだろ、前世の夢見てましたなんて。
絶対引かれる。
「心配して損したぜ、ったく…」
心配してくれなんて頼んでねーよ。
「アンタさ、いつまで孤立してるつもりなんですかぃ?」
「は?関係ねーだろ」
「ありありでさぁ。ハブられてる不良君を助けるのも風紀委員のしごとでさぁ」
「は?」
沖田はニヤリと笑う。
マジ意味分かんねぇ。
「アンタ、前世の記憶持ってんですよね」