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□私の恋愛白書 2
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4月。
桜の咲く季節になりました。
出会いと別れといろいろ
ありますが、今年も
良い1年になりますように。






私の恋愛白書 2







みなさん、こんにちは。
前回は、私の兄と弟の説明で
終わってしまったので、
私の説明をしたいと思います。
私、結城香奈。
誠凛高校に通っていて、
今年度2年生になります。
私は、桐斗兄や、健斗とは、
違ってばりばりの実家通い。
いや、誠凛にも、新設校だけど、
寮があるから、入ろうとおもったんだよ?
あ、あたしも自慢じゃないけど
健斗と同じで特待生だったし、、。
だけどね、あたしが寮に入ろうと
思うって言った瞬間、
桐斗兄には、寮の資料を破られ、
健斗には、全力で止めとけと
止められてこのような状態に。
母親と父親の方は、
のほほーんとしてるから
私がいいならいいんじゃない?って
感じだったのに、、。
はぁ、桐斗兄も、健斗も、
あたしのことに関しては
猛反対したくせに、
自分はちゃっかり寮に入ってるのだから
都合が良すぎる。
結局、1人実家に残された
私の気持ちも考えろっつーの。



そして、今日から新学期。


1年経ち、見慣れた制服に
腕を通して鏡の前に立つ。
よし、学校に行こう。



「いってきまーす。」


去年まで健斗と一緒に
家を出ていたけど
今年からは私1人。
なんだか寂しさを感じる。


「なんつー顔してんだよ。」


ポンって頭を叩かれ振り返れば
我が兄の姿。


「え、き、桐斗兄!!
え?なんで?!京都帰ったんじゃ?
ちょ、大学は?大学!!」

まさかの兄の姿にあたふたと
すれば、プッと兄は吹き出し
お腹を抱えた。


「お前、テンパりすぎ。
俺の新学期始まる日はもうちょっと
先なのー。」


ゆったりとそう言われて
ふぅと肩をおろす。


「そっかー。大学生だもんね。
じゃ、じゃあ、あたし
学校いってきます。」

そう言って兄に背を向けると
グイッと首根っこ掴まれた。


「あ、兄上、く、首しまってる!!」


「あー、一緒に学校まで
いってやろーか?」


、、、、、ん?
え?今なんて言った?


「桐斗兄、、?なんて?」


「だから、一緒に学校まで
行ったやろーかっていってんだよ。
1回で理解しろ。アホ香奈。」


一緒に、、学校にいく?
え、、?誰と誰が?
私と桐斗兄が!?
え?嘘。なんで?


「なんだよ、その顔。
え、ほんとやめてくんない?
まじいらつくんだけど、その顔。」

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