あの日…
□第五話
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“乾・菊丸ペア”
乾と菊丸は越前と桃城が氷帝に行ったのを知らずに未だに言い合いをしていた。
乾「だから、すまなかったと言っているだろ…」
最後の方になるにつれて声が小さくなっていく乾。
乾「英二、越前達は何処に行ったんだ?」
菊「話逸らさないでよね、乾!」
乾「真面目な話で居ないぞ…あの二人…」
乾が言っていることが理解できずに、菊丸も越前達が居た方を向いた。
菊「オチビ達マジで居ないじゃん!?」
なんでと叫んでいる菊丸を置いといて乾は越前達が置いて行った、置き手紙に気付いた。
乾「氷帝に行って来ますby桃城、越前…
だそうだ、英二」
乾が読み上げたと同時に菊丸は機械をいじり始めた。
乾「何してるんだ?」
菊「オチビの携帯のGPS受信してるの」
3分程たった所で菊丸が叫んだ。
瞬時に自分の携帯を取り出し越前に電話をかけた。
菊「オチビ!オチビ達の近くに化け物の反応があるニャー!!」
菊丸の話を聞いていた、乾は疑問を投げ掛けた。
乾「何故、化け物が越前達の近くいるって分かったんだ?」
菊「なんかよく分からないけどこの機械が教えてくれるんだよね…」
菊丸は機械をポンポンと叩きながら乾に教えた。
乾「英二、お前の超能力はなんなんだ?」
菊「俺の超能力は実体化だよ」
素直に、答えてしまった、菊丸はあっとした表情をした。
乾「実体化?」
菊「こ、これ以上は教えないもんね!」
これ以上は何も言わないように菊丸は慌てて両手で自分の口を塞いだ。