総受け
□3 食堂
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食堂はザワザワしていた。なんか、こっちを見てひそひそしてたり、あからさまに指差してきたりする奴もいた。
うーん、これは気付かないふりをしたほうが良いのか。
「……ここに、こうして、こうする」
律儀に説明をしてくれる。いや、マジで良い人でしょ。
「おい、あれ見ろよ。誰だ、あのちっこいヒョロヒョロの奴!」
「神崎の隣に…しかも話してるし」
「あいつ何者だよ…」
「度胸ありすぎ……」
隣にいる神崎に話しかけた。
「なあ、神崎。俺のハートは薄っぺらい触ったらすぐ割れちゃうガラスみたいなモンなんだ」
「強化ガラスの間違いだろ」
神崎まで……酷い。
それにしても、やっぱ腐の倉庫だよな。男子校って。
「ぐふふ……」
あ、冷たい目で見られた。
「は?お前それだけ?」
俺は、カフェオレとメロンパンにした。購買まで付いてるんだよ、しかもなんか高級なモノばっかりあるし。
「うん。美味しいよー」
「……それで足りんのかよ」
「全然?」
「は?」
は?とかこわいよー、神崎くーん。メニュー多すぎて選べなかったんだよ。
「……お前、いつかぶっ倒れるぞ」
「明日いっぱい食べるしー!」
明日は、オムライスとチャーハンとステーキと焼肉定食とメロンソーダ頼んでやるし!