総受け

□3 食堂
2ページ/2ページ

「あ!悠ちゃんじゃん!」


後ろから思いっきり抱きつかれたかと思うと、大声で名前を呼ばれた。ビクッたし、マジで。

ただえさえ注目されてるのに、さらにザワってなったよー?



「えーっと……」


誰だっけ、このイケメン。どっかで会ったような……

「えー?もう忘れちゃった?」
「すいません……」
「一之瀬春!だよ!」

あれ?キャラ変わってない?気のせいかな。

「ああ、一之瀬な。思い出した」
「そういや、何号室?」
「210だけど?」
「俺は201!よろしく!」

いや、知ったところで意味ないけど……?

「ところで、神崎とどーいう関係?」
「同室」

ポン、と肩に手を置かれた。いや、マジでハテナなんだけど!意味わからんコイツ!

「そろそろ帰るわー」
「ああ」

神崎はまだ食べてる。





「……飯食ったの」
「うん」

なんでついて来るんだ!?なんかニコニコニコニコ、うぜぇ。キモい。

「……気持ち悪い。その顔」
「え!?顔はどうにもならないかなー、ごめんね?」
「じゃなくて、笑顔」

一瞬、一之瀬は固まった。


「……悠ちゃん、マジで気に入った」
「へ?あ、そうですか」


相変わらず、気持ち悪い笑顔だ。
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ