タイフーンガール

□青空のホームラン
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カキン

耳慣れた金属音に御幸の意識は教壇に立つ教師から校庭に向けられた。
見えたのは体育の授業で1年女子がソフトボールをしている光景。
何故1年と分かるかと言うと、軽快な足取りで塁を回る見慣れた姿を見つけたからだ。

ホームに両足を付き、チームメート達とハイタッチを交わしていたかと思えば、ふと視線がこちらに向いた。
ブンブンと手を振って来るのに応えて小さく手を振るが、この距離ではあっちに見えているかは疑問。
しかし、振る手が両手になった辺り見えていると思って良さそうだ、とあまりの視力の良さに苦笑いが浮かんだ。




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