ドラゴンボールVG
□プロローグ
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ここはかつて宿命のライバルのサイヤ人二人が最初に出逢った場所。
現在はあの頃から300年と言う月日が流れ、もうあの頃の宿命のライバルと言われていたサイヤ人の男二人や、その仲間達もこの世にはいない。
そしてこの場所も、かつては岩山だったのが今ではすっかり普通の中学校になっている。
あれから300年経った現在かつての宿命のライバル達は片方は神聖なる場所で片方はあの世でこの時を待ち望んでいた…。
それは今日この日二人の生まれ変わりは紛れもなく宿命の出逢いを果たすと閻魔大王様に聞かされていたからだ。
そこへ片方のサイヤ人は神聖なる場所からあの世の同じサイヤ人のライバルの元へ瞬間移動した。
「フッ、来たなカカロット」
「オッス!ベジータ!久しぶりだなー」
「これから貴様の生まれ変わりとこの俺様の生まれ変わりが宿命の出逢いを果たすそうだからなー」
「ヘヘッ!やっぱりオメェも閻魔のオッチャンから聞いてたんかー」
そう、この二人こそ紛れもなく
かつて300年前宿命のライバルだと言われていた孫悟空とベジータだ。
「しっかし、オラ達の生まれ変わりって、いってぇどんな奴らなんだろうなー??」
「さあな。まー確実に言えるのは貴様の生まれ変わりより遥かに俺様の生まれ変わりのが強いって事は見るまでもないだろうがな」
そう言うとベジータは勝ち気なちょっとした笑顔を向けた。
一方悟空はいつも通りあっけらかんとした表情で
「ハハハッ!そんなん見てみねーとわかんねーだろー」と、一言。
そこへ閻魔様が悟空達に
もうじき二人の生まれ変わりが出逢うぞ!と、悟空達へ告げた。
「おう!サンキュー♪よし、オラワクワクすんぞ〜」
「フッ、心配するなカカロット。俺様の生まれ変わり?とやらはきっと貴様の生まれ変わりなんかよりも強くて逞しいはずだ!」
悟空は苦笑いしあの世から現世を眺めていた。するとすぐに自分の生まれ変わりとやらを見つけたらしい
「おっ!なんかオラにソックリな奴が歩いてんぞ!!!」
「どうやら貴様に瓜二つのようだな、フッ。この様子じゃ貴様と同じく激甘なお人好しなんだろうよ。ニヤリッ」
そう二人があの世から見るどうやら悟空の生まれ変わりであろう少年は本当に見た目からすると悟空そのものだった。
だが………
「ありっ??おいベジータ、オメェに似た奴なんて何処にも居ねぇぞー??」キョトンとした表情で悟空はベジータの方を向いた。
「なんだと!?!?そんな筈あるか!!閻魔の野郎が今さっき俺達の生まれ変わりが出逢うって言ってやがったんだぞ!!」と、悟空を一喝するもなかなかベジータに似た奴は現れない…。
そこで閻魔様に聞きに行ったがあいにく悟空達に知らせた後色々仕事が忙しくなってしまった為に悟空達に構っている暇はなかった。
そんな閻魔様を見て苛立ちを始めるベジータに悟空はまーまーとベジータをなだめつつ、あっ!と、悟空は何かを閃きベジータに言葉を発した。
「ベジータ、オラの肩につかまれ!瞬間移動で界王神様たちのとこへ行ってみっぞ!界王神様たちならわかるだろうし、あそこからでも現世見れるっしよ!」
そう言われるとベジータはブツブツ小言を言いながらも悟空の肩に掴まり一緒に瞬間移動で界王神界に移動した。
シュッ!!
「オッス!」
悟空は界王神界に着くなり
そこにいる二人の人物に挨拶をした
「おー!よー悟空。久しぶりじゃのうー。」
「お久しぶりです!悟空さん!!」
そこには老界王神と界王神がいた。
「お主らが来た目的はわかっておるぞーい!ベジータの生まれ変わりの事だが…」
すると、すかさずベジータはせわしなく老界王神へ詰め寄った
「おい!俺様の生まれ変わりはどーした!?まさかカカロットの生まれ変わりは居ても俺様の生まれ変わりは居ないのではあるまいな!?!?」
そう不機嫌そうに怒鳴るベジータに老界王神は落ち着けと言い、一呼吸置いて話し始めた。
「ベジータ、よく聞くんだ。お主の生まれ変わりはちゃんとおるわい!」
それを聞いたベジータは安心したのか顔に少し笑みが戻りかけていた。
しかし、あくまでこの後の衝撃の事実を聞くまではだ…。