ドラゴンボールVG
□初めての冒険
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「なーオメェ空飛べるかぁ?」
「それくらい出来るわ。あんたは??」
「なら、良かったぞ〜!オラも飛べるんだ〜へへへ」
べジルは生まれてから使用人達や仕事で忙しい家族はべジルの持って生まれた能力を偉大な先祖の血を濃く受け継いだんだって喜んでもらえたけど、それ以外の人達からは変な目で見られて倦厭されていた。
だから今目の前にいる悟空が自分と同じで尻尾が生えていたり同じような力を持っている事は嬉しいし、何よりこうやって自分と普通に接してくれる悟空に対して何だか不思議と暖かい気持ちになっていた。
「フフっ」
「ん?なに笑ってんだー?オメェ」
「な、べ、べ、別に何でもないわよっ//////!!!」
「オメェ変な奴だなぁ〜ハハッ」
この少々鈍感な悟空に溜め息をつきながらも、自身の今感じている暖かい気持ちや先ほどの心臓が飛び跳ねるような感覚の正体にべジルはもうあり得ないなどと否定するのはやめていた。
きっと彼と出逢ったのは運命で私は生まれて初めて恋をしたんだと強く感じていた。
そんな事を思いながらべジルは悟空と一緒に飛び立っていった。