あしすたんと!!
□第4号
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「ちょっと待って下さい!!今、ここ人通せる状態じゃないんで!!本当ぐちゃぐちゃなんで!!」
そんな声が携帯から聴こえる。
そう、夢野咲子先生こと野崎の担当宮前剣さんと野崎のところへ向かっている。
数分前に担当さんと会って目的地が同じなため隣を歩いている。
「あのーなんで夢野先生あんなに焦ってるんすか?」
「おそらく宮前さんだからでは?しっかりしてらっしゃいますし。少なからず、前の人よりは。」
「そうっすね、前野よりは。」
「私、前野さん嫌いなんでとりあえずそこは伝えて下さい!!!」←
「自分で言えよ!!……まぁわからなくも無いっすけど…」
前野さんの出来事はまた今度話すにして宮前さんになってかなり助かっている。
むちゃ言わないし漫画でのネタが前より増えたことがやはり大きい。
「(マミコ達はよくイベントをするようになったな…今年バレンタイン無かったしな……節分だったし…)」
そんなことをしみじみ思いながら夢野咲子宅に着いた。
「ちはーっス。原稿取りに来ましたー」
「野崎ーおじゃまします。」
着くなり肩をガシっと掴まれて
「剣さんと何してきたんだ」
「近くで会ったから話してここに来ました。」
少ししょんぼりしながら千代ちゃんに紹介して宮前さんは原稿を持ってさっさっと帰っていった。
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