排球_Short_
□春のお約束
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「また来るからね。だから頑張って。...元気でね」
彼はその日、私の元へ来てくれた。いつもと違う曜日、時間、服装、表情で。
試合があったんだって。大きな試合。それで、ずーっと勝てなかった相手と戦ったんだって。
でも、負けちゃったんだって。
「大丈夫だよ」って。「きっと、高校に行けば勝てるよ」って。「泣かないで」って。言ってあげることができたら。どれだけ。どれだけ、いいだろう。
嗚呼、あの日の。春の。お約束。彼は覚えてくれているだろうか。視線を、点滴から窓へ移した。
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キミは、俺のことを覚えていてくれているのだろうか。
今日もキミの表情も、目線も、俺が握った冷たい手も、1ミクロも動かなかった。最初は、「お人形さんみたい」とか不謹慎なことを言って笑い飛ばしていたけれど。
「畜生...」
嗚呼、あの日の。春の。お約束。キミは覚えていてくれているだろうか。視線を、足元から空へと移した。
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「泣かないで」。その言葉をかけようとしても。その言葉をかけて欲しくても。
「大丈夫」。その言葉を吐き出そうとしても。その言葉を聞きたいと思っても。
「負けないよ」。その言葉を。ずっと自分に、掛けていた。
だから。きっと。
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泣きやしない。大丈夫。負けるわけない。
キミが、そばにいてくれるから。きっと大丈夫だよな。
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泣いちゃダメ。大丈夫だよね。負けるわけない。
貴方が、そばにいてくれるなら。どんなにいいだろう。
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嗚呼。あの日の。春の。お約束。
ずっと、そばに...___
いやっは〜。()切?なの?え?
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私の中での春のお約束は、「ずっと一緒に笑い合おうね」として書いてます。ちなみに、及川さんはラスト、「居てください」で、夢主ちゃんは「居てあげたい」ですかね〜。
その他解釈してくださった方、ぜひメールにてお教えください!!