SD long【完】
□A 新しいクラス・夏の約束
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今日から中3かぁ…
私は一人で登校していた。
中2の1年間は 洋平が隣にいたし、
あの5人と 一緒に過ごしてきたから、なんか早かったなー…。
私、新しいクラスに馴染めるのか?汗
まあ、そん時は そん時か!!
少し不安を 抱えながら
門の前まで行くと
おなじみの顔ぶれが
ワイワイ登校していた。
横一列に並ぶ、桜木軍団に向かって
全力で走った。
洋平と花道の肩に手を掛け、
間に割って飛び込んだ。
『不良軍団!!朝から邪魔だぞー!!』
5人 「「「「「どわぁぁーーーー!!!!」」」」」
5人は 目を飛び出して
驚いて 転んだ。
私は朝から大爆笑した。
洋 「おいおい、少しは手加減しろよ;」
洋平は 眉毛を下げて 笑ってくれた。
4人も ワーワー言いながらも
私の冗談挨拶を 受け止めてくれる。
そんな5人が 私は 大好きだ。
大楠 「そーやー今日って、クラス発表だよなー。」
高宮 「6人もいるんだし、誰かしら一緒になるんじゃねーの」
笑いながら、6人で クラス発表を見に行った。
か、しかし…
『えぇぇー;マジかよぉぉー…。』
そん時は、そん時!!
が来てしまった…。
『なんで私だけ離れたのー;;』
嫌がらせだ…。
と思ってイライラした。
5人は慰めてくれるが
全然 気持ちは晴れない。
洋 「落ち込むなって。授業が終わったら、里緒奈のクラス行くし、昼休みも放課後も迎えに行くから、元気出せよな。」
そう優しく言うと
いつものように 頭を撫でてくれた。
なんとなく、ホッと安心したから
私は 新しいクラスに向かって歩いた。
その後ろ姿を 洋平はじっと見ていた。
大楠 「洋平。里緒奈が 心配か?ニヤ」
洋 「…っ!!なんだよ;」
洋平は はぁ…と、ため息をつくと
洋 「そりゃ、心配にもなるさ。アイツ、俺たち以外に友達いないんだぜ。自分から友達作らないようにしてるみたいだしよぉ…。」
(過去になんかあったんだろうけど…。今は聞けねーなぁ…。)
大楠 「ん?洋平、違うぜ。」
チッチッチッチッと
人差し指を立てて 横に振る 大楠。
高宮 「あんなんだけどよ、結構可愛いじゃん!里緒奈って!」
忠 「他の男が放っておくと思うか?ニヤ」
ニヤニヤ話す バカ3人。
洋 「何が言いてーんだよ、お前ら。」
呆れた顔をする 洋平。
高宮 「つまりだな、誰かに取られる前に早く告白しちゃえっつーことだ!笑」
ゲラゲラ笑う バカ3人。
洋 「ばーか。今の里緒奈は、俺ら5人を ツレとしか思ってねーよ。それに 里緒奈に近づく勇気のあるやつが この学校に俺ら以外でいると思うか?なかなか いないぜ。笑」
と、洋平は 笑った。
バカ3人 「ま、それもそーだな!笑」
花道 「そうだ!里緒奈は 俺らが絶対に渡さーん!!」
そんな話をしながら、5人は
新しいクラスに 向かった。
洋 「(1年かぁ…。なげーな。中2ん時みたいに 隣でずっと見れたら、何の心配もねーのによ…。)」