SD long【完】
□D ライバルからの挑戦状
1ページ/7ページ
夏休みが終わり、桜木軍団の6人は
二学期 早々 二日酔いで欠席した。
洋 「何?お前らも昨日休んだのか?」
大楠 「あぁ、二日酔いだ。笑」
花道 「この天才は 二日酔いじゃね!ただの寝坊で 休んだんだ!」
高宮 「それって 二日酔いで寝てたんじゃねーの?笑」
花道 「ちがーう!!この天才に 二日酔いなんて なぁーーい!!」
『はいはい…。苦笑』
忠 「洋平と里緒奈は なんで学校行かなかったんだ?ただのサボりか?」
『あたしは 二日酔いだ…。』
洋 「俺は 里緒奈の子守だ。笑」
洋平は 親指を立てて
あたしを指さした。
忠 「なんだよ。お前ら一緒にいたのかよ。」
洋 「そっ!こいつが 寂しいって言うから、一緒にいてやったんだよ!笑」
『んなっ!んなっ!んなこと言ってねーぞ!!コラぁ!洋平ぇー!!怒』
スキップして逃げる洋平を
怒って追いかけた。
高宮 「あいつら、朝から元気だな。笑」
大楠 「洋平の奴、なんかいいことでもあったのか?」
洋平は 自分のクラスまで逃げてきた。
クラスに入る前に クルッと
後ろを振り返り、両手を広げた。
勢いよく走ってきた里緒奈は
急には止まれず…
ボスッ
洋平の胸に突っ込んだ。
待っていたかのように
ぎゅっと 優しく抱きしめてくれる。
それに気づかない…
ぶつけた所が痛いから…
『いってぇー;なんだよ、いきなり止まるなよぉ…洋平ぇ;』
ぶつけた鼻を摩って 顔をあげた。
洋平は いつものように
ニッと 笑いかけた。
よ、洋平の顔が近い…
洋平に抱きしめられていると 気づき、
余計恥ずかしくなって
顔を赤くして バッと離れた。
洋平は いつもと変わらない様子。
『(洋平は なんで いつも余裕なんだ…?…なんか悔しいっ。)』
ムッとして 洋平の横を
無言で通り過ぎた。
洋平は ズカズカ歩いてく あたしに
洋 「里緒奈ー!昼休み 迎えに行くからなー!」
あたしは クルッと振り返るが
睨んで 無言で教室に向かった。
洋 「ありゃ?ちょっと遊び過ぎたか?笑 (可愛いから ついイジメたくなるんだよなー 笑)」
…里緒奈。
愛しくて…
洋平は 心の中で
里緒奈の名前を呼んだ。