SD long【完】
□@@ あなたの背中…
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『なぁ、花道って本当にあの…晴子ちゃん?ってゆー子が好きなんだな。』
授業をサボって屋上で洋平と二人で
寝転がっている。
洋 「あぁ、今回は本気らしい。でも晴子ちゃんはルカワっていう奴に片思いしてるんだってさ。」
『へぇ〜。流川ってモテるんだ。』
洋 「なに?お前、ルカワ知ってんのか?」
『うん、だって同じクラスで席隣りだし、美友理の幼馴染だから話は聞いてるぞ。』
洋平とそんな話をしていると
授業が終わるチャイムが鳴った。
『洋平!次の授業は出てくるわ!美友理に心配かけちゃうからね!』
そう言って起き上がった。
洋 「おぅ、俺も戻るわ。あっ、今日は俺バイトだから あの3人にでも送ってもらえよ!」
そう言って洋平も立ち上がった。
『そっか…。今日 洋平バイトなんだ…。』
自然と寂しい顔を…していたらしい。
洋 「フッ。寂しいか?笑」
『はっ?!えっ?!い、いや……。』
洋 「俺んちの鍵あるだろ?俺の部屋でくつろいでて いいぞ。ま、俺の部屋なんて何にもねーけどな。笑」
『…洋平があたしに会いたいんだろ。』
いつも洋平に言われてばかりだから、
たまにはあたしも言い返した。
すると、洋平は少し驚いた顔をしたが
すぐに普段通りの顔で
洋 「ハハハ!そうかもな!帰って来て、俺の部屋に里緒奈がいると 嬉しいからな!」
『へっ?!?!』
そんな言葉、すらっと言える洋平がズルい…。
洋平は おいで というように
両手を広げてニカッと笑った。
あたしはスッと洋平の広げた腕の中へ身を預け
心を落ち着かせる…。
洋平の匂いも……好き。
本当はまだこうしていたいけど
誰か来るんじゃないかと思って離れ、
また連絡すると言って洋平とわかれた。
そして…
1年7組
「桜木はいるかぁ!?」
ガラッ!!
堀田 「桜木!放課後 屋上に来いや!今度は逃げんなよ!」
どうやら花道は昨日堀田に呼び出されていたが、すっかり忘れていて すっぽかしたらしい…。
花道 「なんだ てめぇ。誰が逃げるって!?おおぉッ!?」
洋 「いかん!キレてる!あんたらもうわかったから とっとと帰んな!」
3年 「誰に口きいてんだ!てめぇ!」
洋 「ザコはどいてろ。あんたに言ってんだよ、堀田先輩。」
堀田 「水戸洋平か。お前がその馬鹿を連れて来な。二人まとめて相手してやるよ。」
洋 「頭数をそろえた方がいいっすよ。ザコばっかじゃしょーがねぇけど。」
3年の堀田たちは教室から出て行った。