SD long【完】
□@C あたしの男
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花道はバスケ部の入部を認めてもらってから
ほとんどバスケの時間を過ごしている。
大楠 「あーーあ、退屈だ。なんか面白いことねーかな。最近は花道もあんまり女にフラれねーしよ。アイツ高校入ってからフラれペース落ちてるよな。こんなんじゃ、中学ん時の記録を更新できねーぞ!」
洋 「ハハハハハ!あいつは今バスケットにハマりつつあるからな。よーやく賭けるもんが見つかったってとこかな。」
洋平と大楠は 里緒奈達が行くと言っていた公園へ歩いていた。
洋 「お前もなんか見つけろよ、大楠。」
大楠 「なんだよ、洋平。じゃあ、お前はなんかあんのか?」
洋 「ん?俺?さあ…よくわかんねー。あるとしたら、里緒奈のことぐらいかなー。」
大楠 「はいはい。お前らがラブラブなのは見てわかるっつーの。ちぇっ。あーあ、退屈だ。」
公園の近くに来ると、
しゃがんでいる忠と高宮の後ろの間に
里緒奈もしゃがんで何かを見ている。
洋 「あいつら…何やってんだ?」
洋平と大楠はニヤッと顔を見合わせ、
忠と高宮の尻を蹴り飛ばした。
洋・大楠 「へーーーい!!」
どかっ!どかっ!
『うわぁっ!ビックリさせんなよっ!』
里緒奈は小声で 2人に言った。
洋平と大楠の口を押さえて
2人もしゃがむ体勢にした。
公園を見ると男の人と女の人が立っている。
女 「悪いけど他に好きな人がいるから、あんたとは付き合えないわ。ごめんなさい。」
ずっこーーーーん!!!
男はフラれてガックリと膝をつき倒れた。
久しぶりに盛り上げ役5人が はしゃぎだした。
「わははははーーーっ!!!」
パァン!パァン!プーー!
クラッカーやラッパや紙吹雪で
いつものように盛り上げた。
怒った男は大楠の手をガッと掴んだ。
「お前ら、1年か?」
大楠 「…なんだよ、シャレの通じねー野郎だな。なんならやってもいいぜ。俺だけだ。さあ来いや!」
喧嘩が始まる!そう思った時…
洋 「ハッハッハッ!やめとけ、大楠!どーみてもこっちが悪い!やめとけ。」
洋平が止めに入った。
「おい…。お前、名前は?」
洋 「…水戸洋平だ。あんたは?」
宮城 「宮城リョータだ。」
宮城が振り返った時、
洋平の隣にいたあたしは宮城と目が合った…。
宮城 「ん?きみ…可愛いね。名前は?照」
『えっ?!あたし?!…赤崎 里緒奈だけど?;』
里緒奈ちゃんか…。と頬を赤く染める宮城に
洋 「宮城さん、ダメっすよ。こいつ、俺の女だから。」
洋平はあたしの前に立って言った。
その後ろ姿にドキッとしてしまう程、
あたしも洋平に惚れている…。
宮城 「ちぇっ。なんだよ…ブツブツ…。」
宮城は歩いてどこかへ去っていった。