SD long【完】
□@F 君のために…
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高校3年になってから
洋平は ほぼ毎日のように
バイトを入れるようになった。
『えっ?!今日もバイトっ?!それも終わるの遅せーじゃんっ……;』
洋 「わりぃ…。人手が足りねーみたいでさ。」
わかってるよ…。
仲間思いの洋平は困ってる人がいたら
手を貸すことぐらい……。
それと、なんでそんなにバイトを入れて
稼ごうとしているのか……。
『……わかったよ。で?車買えそうなのか?』
18歳になった洋平は
誰よりも早く車の免許を取った。
早く車が欲しいんだと…。
洋 「あぁ、そろそろ買おうと思ってるぜ。」
『そっか!楽しみだなっ!』
洋平が車を買うだなんて
なんだか あたしも嬉しいし、ワクワクする…笑。
一番に……乗せてくれるのかな?
なーんて。小さいこと気にすんなよッあたし…;
チラッと洋平を見ると
バッチリ目があった……。
ビックリしたあたしは目をパチパチさせて
じっと洋平を見た。
洋 「フッ。一番に里緒奈を乗せてやるから心配すんなっ!笑」
エ、エスパーだ…。
完全に心を読まれていた…。
なんか恥ずかしい…。
『…絶対だからな。…約束だぞ?』
洋 「ハハハ!あぁ、約束する!」
洋平は眉毛を下げて微笑みながら
あたしの頭をポンポンと撫でてくれた。
あたしって…
そんなに わかりやすいか…?;
少し薄暗くなった道を
二人 手を繋いで帰った。