SD long【完】
□@G 誕生日
1ページ/5ページ
今週の土曜日は、里緒奈の誕生日…。
このお姫様とどー過ごすっかな。
『おいっ、洋平っ!』
洋 「……。」
『おいっ!洋平ってば!!』
洋 「わっ!なんだ?でけー声出して!」
『なんだ?じゃねーよ。さっきから呼んでるだろ。ほらッ花道たちもう行っちまったぞ。』
そうだった…
里緒奈と花道達と
屋上で昼飯食べてたんだっけ。
『チャイム聞こえなかったのか?つーか、…なんか考え事か?』
洋 「ん?べつに何もねーよ!」
洋平は立ち上がっていつものように笑い、
里緒奈の手をぎゅっと握ってくれる。
『本当か?何かあったら言えよ!』
洋 「ハハハ!わかったよ!」
そのまま歩いて屋上の扉から出ようとしたが、洋平は扉の前で止まった。
『ん?洋平どーしたんだよ。』
洋平はくるりと振り返ると
洋 「なぁ、里緒奈。キスしよーぜ。笑」
ニッと笑いながら言う。
『はっ?!いきなり何言ってんだよっ!』
いきなりの言葉に里緒奈は
顔を赤くしながら慌てだした。
『お、おいッ、ココどこだと思ってんだよ!』
洋 「屋上だろ?笑 ほら!早くしねーと誰か来ちまうぞ。笑」
ジリジリと迫ってくる洋平に
触れるぐらいのキスをした。
洋 「フッ。そんなんじゃ足りねーよ。笑」
洋平は里緒奈の後頭部に手をやり、
愛してるのキスをしてくれた。
何度も唇を重ねても
ドキドキしてしまう洋平とのキス…。
重症だな…あたし…;
『……。…誰か来たらどーすんだよ。』
洋 「ハハハ!誰も来ねーよ!もうチャイム鳴ったんだろ?今頃、みんな教室に戻ってるぜ!笑」
洋平の言葉に はっ!と気づいた。
や、やられた…;
いつもこうだ…。
なんでこのリーゼントの不良には
勝てないんだろう…。
いつもお見通しでやられっ放しだから、
里緒奈は悔して
前を歩く洋平に後ろから
無言のパンチを入れてやった。
.