SD long【完】

□A 新しいクラス・夏の約束
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里緒奈は 新しいクラスに入り、
すぐに 自分の席を見つけて 座った。
近づくなオーラを出しながら…。


窓際の後ろから2番目…。
またボーッと過ごせる!
ラッキー!!


もちろん、私に近づく人はいない…
そう思っていた。





昼休みになると

『(洋平たち、早く来ないかなー)』
と、ソワソワしながら 待っていた。





その時、
「ねぇねぇ!」
後ろから 声が聞こえる…。
「ねぇねぇ!!」



『(だぁー!後ろの奴、ねぇねぇ!うっせーなぁー!苛!呼ばれてる奴も早く返事してやれよ!苛)』



「ねぇねぇ!!ねぇねぇ!!」

もう… 我慢の限界だ!ブチ



『テメー!さっきから、ねぇねぇ!うるせーぞ!名前呼んでやれよな!!』


「あっ!やっと振り向いてくれた!」


『…。?(はっ?私?)』
振り向くと
いわゆる、爽やかなイケメン?が
私を呼んでた。


「ねぇ、君って 転校してきた子だよね?どこから来たの?」


『…関係ないだろ。』
私は そう冷たく言って 前を向いた。


「俺、須藤 隆也!宜しく!」
と、言って 右手を出してきた。




その時、


洋 「里緒奈ー!昼メシ行くぞー!」

ずっと待ってた声が聞こえて
私はお弁当を持って 立ち上がった。
ま、そのついでに 隆也の出された右手を パシッと叩いて 教室を出た。


『洋平たち、遅いぞー!!』
私は 頬を膨らませて 怒った顔をした。


洋 「ハハハ!待たせたな、お嬢様!」
と言って、いつものように頭を撫でてくれた。
やっぱり… なんか落ち着くなぁ。



洋 「で? 里緒奈の後ろの席の奴は?」


『知らねーよ。私のこと呼んでたみたいだけど、ねぇねぇ!うるさいから 怒ったんだ。呼ぶなら人の名前を呼べって思わねー?ったく、ブツブツ…』


里緒奈は ブツブツ言いながら、
6人は 屋上に向かった。




洋 「(まさか、里緒奈に 話しかける奴がいるとはな…。こりゃ、まずいか…?;)」
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