SD long【完】
□B 夏休みの思い出
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中3の夏休み
毎日のように街をブラブラする6人。
高宮 「はぁ〜。いいことねぇーかなー。そして、可愛い子ちゃん いないかなー。」
忠 「おっし!今日もナンパするか?笑」
大楠 「だーめだって!里緒奈がいるだろ!」
花道 「ぬ?なんで里緒奈がいるとダメなんだ?」
大楠 「だって女の子寄って来ねーじゃん!笑」
ギャハハッと笑う4人。
『(ちげーよ。お前らのガラがわりーからだろーが。)』
本当は皆 里緒奈が 退屈しないように 気を遣ってるからだ。
チラッとバカ4人が 私を見た。
私は シッシッと手を振り
行って来い!と言った。
4人は ニターッと笑って
女の子を探しに行ってしまった。
『洋平は行かなくて よかったのか?』
と、私が尋ねると
洋 「俺はいいよ!俺まで行ったら、里緒奈 一人になるだろ。」
洋平はいつも私の隣に居てくれる…。
『でもたまには行きたいだろ。…可愛い女の子とも遊びてーだろ?』
洋 「いや。」
洋平は否定したあと、 私の目の前に立って 顔を覗き込んだ。
洋 「俺は 里緒奈で手いっぱいだから、そんな余裕ねーよ!笑」
ニカッと笑って言ってきた。
『な、なんだと?!おい!洋平!お前が過保護なだけだろーが!!』
洋平に一発殴ろうと思った瞬間…。
殴ろうとした私の手を
洋平が ぎゅっと握って、
洋 「あいつら まだ帰って来ねーだろうし、アイスでも食べに行くか?笑」
そのまま手を繋いで
アイスを買いに行った。
アイスを買った後、ベンチに座って
一つのカップアイスを2人で食べた。
(ほとんど、私が食べたんだけど…)