SD long【完】

□D ライバルからの挑戦状
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…洋平の奴めぇ。


洋平の余裕ぶりが悔しい。





あたしは 自分の机に 頭を乗せて


外を見ながら 寝ていた。






「里緒奈ー!おはよう!」


後ろから声がした。




朝なのに もう寝てるのか?



寝ている あたしの顔を


覗き込む 隆也。





『…朝からなんだよ。』



「あははは!不機嫌だな!笑」



あたしがどんな態度をとっても


毎日笑顔の 隆也。



普通、嫌だよな…?
それでも なんで話しかけてくるんだ?



あたしは 疑問だらけだった。





授業が終わると


いつも 後ろから声をかけてくる。





「里緒奈、夏休み何してたの?」


『…男どもの遊びに付き合ってた。』


たまに ちゃんと答える。



男の遊び?と はてなを浮かべる隆也。


『ナンパやパチンコ、酒飲んだりしてるんだよ。バスケットマンの隆也には、今は無縁だな。』




そんな話しをしていると


昼休みになった。






おっ!昼休みか!


朝、無視したけど…


洋平 迎え来てくれるかなぁ…。






少し心配しながらも、


窓の外を見て 洋平を待ってみた。






20分経っても 洋平は来ない。





おい!おい!来ねーじゃねーか!!



いつも遅くても 10分以内には来る。




やっぱり 怒ってんのかな…。






それに気付いた 隆也が



「あれ?いつものツレは?帰ったのか?」


あたしの顔を覗き込んで 聞いてきた。



『さぁね。何も聞いてねーから、知らねーよ。』



「ふ〜ん…。なら、昼ご飯一緒に食べようぜ!俺、まだ昼ご飯買ってないから ついてきてよ!」



『えっ!嫌だっ!…っておい!!』



隆也に 腕を引っ張られて


連れて行かれた。
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