SD long【完】
□G 告白の返事…そして卒業。
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外は だいぶ暗くなっていた。
隆也は 送って行くよと言ってくれたけど、あたしは 大丈夫だ!と言って 一人で帰った。
慣れた道を一人で歩く。
いつもなら横に洋平がいるけど…。
(洋平… 今 何してんのかなぁ…。風呂か?笑)
自分の家に近づくと、誰かが塀にもたれかかっている…。
『よ、ようへぇっっ?!?!』
思わず、デカい声で名前を呼んだ。
洋平は あたしに気がつくと、
手をポケットに入れたまま立って
洋 「おっせーよ。どこ行ってたんだ?」
ちょっと怒り気味で言ってきた。
『あぁ…、ごめん。てか、なんで 洋平がここにいるんだ?帰ったよな…。』
洋 「…なんか、様子が変だったからまた戻ってきたんだよ。そしたら、お前 家にいねーし。」
やっぱり洋平には敵わないな…。
『…ねぇ、洋平……。』
洋平は あたしの顔が少し変わったことに気づくと、ん?と あたしに近づき、目の前に立った。
『…やっぱ、洋平んち行っていい?』
洋平は フッと笑って、
あたしの頭の上に手を乗せた。
洋 「あぁ、いつでも どうぞ。里緒奈なら大歓迎だ!」
そう言って、洋平は あたしの頭を
ポンポンと撫でてくれた。
洋 「なんなら、泊まるか?笑」
お互いの家に泊まるなんて
今じゃ当たり前になっている。
『うん、そうしようかな!』
ニッと笑う洋平に
あたしもニッと笑って言った。
すぐに泊まる準備をし、
洋平の家へと二人で向かった。
洋平の家に着くと交代でお風呂へ入り、
いつものようにベッドの上で二人横に並んで
個々それぞれ雑誌を読んだり
携帯をいじって、まったりする。