SD long【完】
□H ピカピカの高校1年生
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里緒奈が教室へ戻ると
美友理が流川の前の席に座っていた。
席に着くと、美友理が話しかけてきた。
「ねぇ、里緒奈ってオシャレだね!その髪の色もすごく綺麗!」
嬉しい言葉を言ってくれた。
オシャレが好きでいつも派手な格好をしている里緒奈は、その言葉がすごく嬉しかった。
『あ、ありがと…。でも…あたしと仲良くしない方がいいよ…。』
なんで?と美友理が聞く。
『あたし、こんなんだから…近くにいると同じように目つけられるよ…。それにあたしといる仲間もガラ悪いし…;』
里緒奈の話を聞いて、美友理は笑った。
「もう噂は聞いてるよ!和光中で派手にやってたみたいね!でも、あたしは気にしないよ!里緒奈と友達になりたいの!」
あたしは、その言葉にビックリした。
初めて友達になりたいなんて…言われた。
あたしに 初めて女友達ができた…。
学校が終わると
あたしのクラスに洋平たちが
迎えに来てくれた。
洋 「里緒奈ー。帰るぞー。」
あたしは美友理と話しをしていて、
あっ迎え来たから帰るね。と美友理に言って立った。
洋平たちはあたしが女の子と話しをしていた光景を見て、あんぐりと口を開けている。
洋平を見た美友理が、
「里緒奈、あれって……彼氏?」
はっ?!何言ってんのぉーーーー!!!
『へっ?!いや、違うよ;ほらッ後ろにもガラの悪い奴らがいるだろ;』
慌てて否定した。
「そーなんだぁー。てっきり彼氏かと思った!よく一緒にいるでしょ?」
たしかに、よく一緒にはいるけど…。
洋平の存在をなんて伝えればいいか分からなかった。
友達だけど友達以上だし…
ん〜…特別だし…?
でも付き合ってないし…やっぱ仲間か?
なんて考えてながら洋平たちのところへ行き、美友理に手を振った。
美友理も里緒奈に手を振り返した。
ふと 美友理は洋平と目が合った。
洋平は 美友理に軽く会釈し
美友理もそれに気づき、会釈した。
洋 「里緒奈、お前…あの子と友達になったのか?」
『うん、そーだよ。なんか…あたしと友達になりたいって…言ってくれたんだ。』
ちょっと照れたように里緒奈は言った。
洋平は 里緒奈の頭にポンと手を置き、
洋 「よかったな!初めての女友達だな!」
と同じように喜んでくれた。