SD long【完】

□@B 愛の印 ※微裏
2ページ/6ページ



「里緒奈ー!おはよー!あっ!水戸くんと仲直りしたみたいね!良かった!」


色んなことによく気づく美友理は
あたし達が手を繋いでいるのに
すぐ気づいた様子。


「ふふふ。お似合いのお二人さん、これからも仲良くね!」


その言葉が嬉しく、少し照れくさかった。


洋平に手を振り、
美友理に昨日の事を話すと
美友理は自分の事のように喜んでくれた。







ある日、
あたしは美友理の後ろの席で
授業を受けていた。
美友理の後ろの席の女の子は
流川の事が好きらしい…。
だからお互い席を代わってもらえると
有り難いのだ。笑


美友理の後ろの席で外を眺める…と、
見慣れた顔ぶれが見えた…。




『…あいつら、何やってんだか…。』


「里緒奈、どーしたの?」


『見て見て、あれ。』



里緒奈が指差す方に目をやると
他のクラスの体育を
どう見ても覗き見している5人がいる。


「…水戸くんもいるみたいだけど、…大丈夫?」


美友理は心配した顔で言った。


『ハハハ!大丈夫だよ!あんなの中学ん時からだって!笑 もう慣れてる!笑』


そう、あの5人の覗き見なんて中学からしょっちゅうだから、またかよッぐらいにしか思わない。

彼氏の洋平もあの中にいるけど、

「里緒奈以外の女には興味ねーよ」

その言葉があたしを強くさせてくれた。


(洋平の彼女は、あたしだもんね。)

少し胸を張れるようになった。






ワイワイワイ。ニコニコニコ。


花道 「晴子さん…。イカス…。」

大楠 「いや〜〜ッ まぶしいよな〜〜。笑」

洋平 「おっ!晴子ちゃんが気づいたぞ、花道!」

忠 「手を振ってみろよ!」


花道が手を振ると晴子も手を振り返した。
応えた晴子は先生からメガホンでポンッと叩かれ、それを見た花道はガサッと出て行った。



『あっ!バレて捕まってる!笑』



4人は花道を見捨て、逃げた。


花道 「ああっ!あのハクジョウー者たちめぇー!!ホラッ共犯者が逃げる!!」


大楠 「花道ッてめぇ!仲間を売る気か!!」


洋 「振り向くな!大楠!」



その光景を上から見てる あたしと美友理は
クスクス笑って顔を見合わせた。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ