黒子のバスケ

□君への愛は永遠A
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『あ、あのぉ…もう戻って…いいかな…?』


授業が終わると隣のクラスの男の子に呼び出された。
陰になった裏庭に着くと

ずっと好きだったです
付き合ってください

男の子から告白をされた。


丁寧にお断りしたんだけど…



男「待ってよ!付き合ってみようよ。付き合ってみなきゃ分かんないって!」


ぐいぐい来る男の子に困っていた。


『いや、でも…好きじゃないので…ほんとごめんなさい。』


ペコリと頭を下げた。


『…部活あるから…もう戻るね。』


そう伝え、またペコリと頭を下げて去ろうとした。


すると、男に腕をぐいっと引っ張られて
壁へと押し付けられた。



『きゃッ!』


男「…はっ?ちょっと可愛いからって…調子にのってんじゃねぇよ。なぁ、付き合おうって言ってんだろ。付き合おうよ。」


(な、なに…この人……。目…怖いんだけど……)


強く両手首を掴まれてるから逃げられない。
ニヤニヤ笑う男は たしかにいい噂は聞かなかった。

1人で来るんじゃなかったと後悔し、
今の状況からどう脱出しようか考えるが
恐怖で頭が働かない。


(…怖い。…誰か…助けて……。)


呼び出された場所は学校からは見えにくいところ。
木や倉庫などで死角になっている…最悪だ。



男「…ねぇ、キス…したことある?」


『えっ…?』


男がニヤッと笑いながら言った。


まさか……や、やだ……


男の顔が近づいて来る。
振りほどこうとしてもビクともしないし、
大声を出したくても怖くて声が出ない…。

顔を下に向けて ギュッと目を瞑った。



男「ぐっ……。」



男の声と同時に 私の手首は解放された。
ゆっくり顔を上げ 男を見ると
男の顔は 誰かの手で覆われていた。



「なんだ てめぇ。うちのマネージャーになんか用か?」



その手は 色黒で大きな手…。



『だ、大輝……。』



青峰は そのまま片手で男を後ろへと
勢いよく倒した。



青峰「何やってんだよ、こんなとこで。部活行くぞ。」


大輝は さっきの状況に少しも触れず
私を連れ出そうとしてくれた。



男「いってぇ…んだよ、お前っ……あ、青峰……;」


男は 目の前にいる青峰の顔を見て
ギョッとし 固まった。

ガンガンに睨みつけ 殺気が漂っている。

慌ててその場から逃げようとする男。



青峰「おい!…二度とうちのマネージャーに手ぇ出すんじゃねぇ。怒」


男「はっ、はいっ!!」


一瞬にして男の姿は消えて行った。
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