BL小説

□お日さん
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暑過ぎず寒過ぎずの丁度ええ気温と
お日さんのぽかぽかの日射し

そんな今日は、普段ボクの代わりに仕事してくれとるイヅルを外に引っ張ってみようと思う

「イヅルー!」

イヅルが仕事をしてるであろう隊首室の襖を開ける

するとそこにイヅルの姿があらへん

せやから、廊下歩いとった隊員の子捕まえて、イヅルの居場所を聞く

どうやらイヅルは外に出とるらしい


「イーヅールー!!」

きっと九番隊の副隊長さんか乱菊のとこにおる思て訪ねることにした

が、

…イヅルが見当たらへん

九番隊の副隊長さんは来てへん言うて、なんやせかせかと頭下げて走っていってもうたし

乱菊は意味深にそっとしといたれ言うし

せっかくイヅルとお昼寝でもしよう思たんに…

「…くあぁ…」

あかん、こないな天気で眠たなってしもた

しゃあないから隊舎戻って、一眠りでもしよかな

と歩いていたとき

木の何本か生えとるとこの一番奥の方に、今まで探しとった霊圧が

霊圧を消してゆっくりとそれに近づくと、木の幹に背を預け、すやすやと眠るイヅルの姿

「…なんやこないな所で」

イヅルの顔を覗くと少しだけ隈のある目元

「ちょっとは仕事せえへんとな…」

ボクは隊長羽織を脱ぎイヅルの隣に座ると、起こさんようにイヅルの頭をボクの肩に乗せ、脱いだ隊長羽織をイヅルにかける

「起きたら、たっぷり甘やかしたるよ。」

ボクは起きる気配のないイヅルの頭を撫でながら、目を閉じる

「おやすみ、イヅル。」


起きたのが夕刻でイヅルに怒られたり、
イヅルを甘やかしたり、
ちょっとだけ仕事をするようになったんは

また別のお話や。





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