BL小説

□性癖
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和やかな日差しが降り注ぐ、昼過ぎ。
三番隊隊首室にて…

「今晩はイヅルの好きなプレイでシよか」

「ごふっ!」

突然の市丸の変態発言に、茶を飲んでいた吉良は噎せた

「そない嬉しいん?」

「違います!市丸隊長が変なことを言うからです!」

今だ咳をしながら答える吉良に、市丸が近より背を撫でてやる

「しっかりしいや、副隊長やろ?」

「誰のせいですか…」

「いやぁ、いつもボクの好きなようにイヅルを抱いとるからなぁ。たまには、イヅルの好きなようにシてもバチは当たらんやろ?」

吉良の背から手を離し、しかし吉良の背後から離れずに高らかと唱える。

「…仕事してください。」

吉良は、変態発言を今だ止める様子のない市丸に溜め息をついた

「ええやん。イヅルの好きなようにシたるって。そやな…」

そこまで言うと、考える仕草をしながら吉良の側まで寄り、耳元で囁いた

「媚薬を使うて?」

「なっ!?」

耳を赤くし、俯く

「それとも、口でシたろか?」

「い…市丸隊長…」

吉良が若干震えだす

「玩具使うんもええなぁ?」

「ぁ……」

吉良はそのようなプレイを想像し、勃起せてしまう。

「なんや、今晩て言うたやろ?」

「ちが…」

「そんなに楽しみにされるとなぁ…」

市丸の右手が、吉良のモノを死覇装の上からわずかに触れる

「ぅあ……」

「今からしたろか?」

「………隊長、離れてください。」

耳の赤いまま、キッと市丸を睨み上げる

「…なんや、シたくないん?こんなにして。」

いつもと変わらぬ笑みのまま、市丸は右手にいまだ触れているそれを、先程よりも強く、握る

「くっ…!」

「それとな、睨んでるつもりかもしれへんが全然効果ないで。」

握った手はそのままに、ゆるゆると上下に擦る

「…っ!隊長…、やめて…ん、…ください!」

吉良は迫り来る快楽を耐えて
市丸の腕をぐいっと退かす

「あらま…」

「はぁ、はぁ、市丸、隊長。仕事中、です。」

ぜえはあと肩で息をする吉良は、必死に市丸を説得する

「それに、はぁ…、夜って、話じゃ…ないですか。」

「せやけど…」

「ですから、今は!、仕事してください!」

やっと息切れは治まるも、吉良自身は落ち着きを取り戻さない

「…それ、どないすんの?」

それ、といって指を指す市丸の指先は、吉良自身を向いている

「それは……」

「しゃあない。一回抜いたr 「結構です!」 」

吉良は市丸の言葉を遮るように叫ぶと、書類に手を伸ばし仕事を再開する

「なんや冷たいなぁ……」

市丸は不貞腐れながら自席につき、
就業時刻まで、いつも通り仕事をしないのであった。





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